VIX指数「恐怖指数」とは
VIX指数(ビックスしすう)とは、恐怖指数とも言われ、
金融市場において投資家の心理を表す指標として使われておりこの指数が上昇すると不安心理も高く、
株価の下落に向かい、逆に指数が低いときに経済に楽観ムードが広がり株価が上昇する傾向がある。
つまりこの恐怖指数は株価などと逆相関で動くことが多いと言える。
「恐怖指数」VIXがアメリカ同時多発テロを上回る
新型コロナウイルスの世界的な流行により世界経済は大きな打撃を受け、原油や株価など金融業界は破壊的なダメージを負っている。
投資家たちの心理を表す指標でもあるVIX指数、通称「恐怖指数」が歴史的な急上昇を見せている。
リーマン・ショック以来の恐怖指数
リーマン・ショック以来の高水準にまで迫ってきている。
このまま新型コロナウイルスがさらに拡大を続ければリーマン・ショックの水準である過去最高記録を更新する可能性が極めて高く、
世界的に株価は奈落の底へと落ちることになるだろうという専門家の見方もある。
一般的にVIX指数(恐怖指数)は20を超えると不安心理が高まっていると解釈され、
何かしらの金融危機の懸念から指数が上昇すると株価が暴落する可能性も高いと言われている。
NYダウ 異例のサーキットブレーカー発動
2020年3月9日、12日に史上初のサーキットブレーカーを二回も発動する事態となった、
このサーキットブレーカーとは株式市場などにおいて価格の急変動を起こしたとき強制的に取引を停止させる措置を行う制度である、
急落などにより、売りが売りを呼び下落が止まらない状況を防ぐためにこのサーキットブレーカー制度が設けられ、
ある基準値が設けられその基準を超えると発動する仕組みで、投資家たちに冷静になってもらう目的で設けられた制度である。
新型コロナウイルスがキッカケとなり世界的な経済の落ち込みに歯止めがかからない状況の今、
悪材料が出尽くすまでは株価の上昇は期待できない、
追い打ちをかけるようにまた悪いニュースがでればさらなる下落の懸念がある今、
安易に手を出すことは、落ちるナイフをつかむのと同じという投資業界の格言があるように、
静観するときなのかも知れない。
いずれにしてもこのコロナウイルスが早く収束することを願いたい。