大人になるにつれて交渉する機会や人に何かを伝える機会も増えていきます、
しかし、日本の教育はこういった交渉術や人に何かを伝える(自分から発信)する技術を学ぶ機会があまりないのです。
こういった伝えるスキルは欧米などと比較しても日本はかなりレベルが低いとも言われています、
その証拠に日本人はあまり自分の主張をせず周りの流れに合わせるといった国民性が定着しているようです、
これを国民性と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、
もの凄いスピードで日々、グローバル化が進む現代ではこういったスキルは最重要とも言うべきスキルなのです。
なぜならこの「伝える」ということからすべてがスタートするからです。
何かを始めるにもまず自分の考えを伝えなければなりません、
大きな計画があれば大勢にそれを伝えなければいけませんよね、
反対に言えば、「伝える」ことができないと何も始まらないのです。
頭の中にいいアイデアがあってもそれをうまく伝えることができなければ、それは無いのと同じなのです。
交渉に勝つために心得ておくべき最も重要なスキルは「伝える」
一見すると簡単そうに思えることですが実は、伝え方にも技術があります。
例えば、ある営業の会社にあなたが面接に行ったとします、
そこであなたが面接官に、
「私は営業未経験者です」
「でも営業にすごく興味があります」
「だから御社に入社したいです」
これは正しいように聞こえますが最も伝わらない伝え方なのです。
それは、私(自分のことを)説明しても、そこに「なぜ」ということが語られていないからです。
たくさん面接の応募がある中ではありきたりな伝え方では面接官の記憶にも残らないのです。
しかし、Why(なぜ)から語るとその人の印象はかなり変わります。
例えば、私は親が自営業をしていて小さいころから物を売ったりするにはまずそれを「お客さんに伝える」ことが大切だと思いました。
そこで伝えるスキルには営業力というものが大切だと感じました、
だから営業を御社で学びたいです。
といったように「なぜ」から話すだけで印象は大きく変わり、相手にも伝わる話し方なのです。
伝わらない話し方の特徴は必ずWhat(何を)から語ります、
しかも日本人の多くはWhy(なぜ)までも語りません。
何を(What)、どうやって(How)までで、なぜ(Why)が抜けている人が多いのです、
これこそ、日本人が交渉スキルや、個人の意見を主張できないと言われる理由なのです。
注意して聞くと驚くほど多くの人は普通にこういった伝え方をしています、
だから聞いた方もよく理解せずに進んでしまうことも多々あるのです、
アメリカ人などは必ず、Why(なぜ)から語り人に何かを伝える時でもWhy(なぜ)から語ります。
当たり前とも言えますが、日本ではむしろ変わった人、非常識ととらえる人もまだまだいるのです、
これは学校の先生や大企業の部長、政治家でも伝わらない話し方をしている人も多く、
今後ますますグローバル化が進んでいく社会では不利であることは間違いありません。
そうならないようにも今のうちから意識してもっと主張をしましょう。
自分の思いをもっと発信するべきなのです。
なでなら「伝える」ことからすべてが始まるからです。